現代版別院?“mitta(ミッタ)”
大慶寺の門前には藤枝市の旧東海道の上伝馬商店街がある。
11月3日の「延年講」も上伝馬商店街と一緒になって行い、歩行者天国となって、毎年盛大に実施してきた。
亡くなった父も、生前は大変お世話になっていたし、かくゆう僕も、小さい頃から商店街の方に可愛がってもらってきた。
そんな上伝馬商店街に「上伝馬茶屋」という、商店街組合が経営をするお店があった。
その「上伝馬茶屋」もコロナの煽りを受けてか、昨年閉店することとなり、その空いた場所を「なんとか活用してくれる人はいないか」と相談があった。
商店街の方が、住職になりたての僕を頼ってきてくれることがとても嬉しく、なんとか力になりたいと思うが、いかんせんコロナ禍のため一からお店をオープンしようという人は、周りにはいない。
しかしながら、僕は副住職時代からSACLABOという「まちづくり会社」を仲間と作り、活動をしていたため、色んなネットワークがある。
その中でも、丸々店舗経営はハードルが高いけど、飲食店ちょっとチャレンジしたいという声はよく聞く。
つまり、借金したり投資をしてお店をオープンするのは難しいが、週何回か試しにやって、ゆくゆくお店を持ちたい」という方は僕の周りにも何人かいる。
僕の周りで何人かいるということは、この地域の中では一定数いるのではないかと思った。
そこで「元・上伝馬茶屋」の場所を、レンタルキッチンやレンタルスペースとして運用し、管理を大慶寺ですることならできると思い、期間限定で大慶寺が運営することになった。
その名も「mitta(ミッタ)」
着想は仏教語の「パーラミッタ(波羅蜜多)=修行」
商店街の雑多な空間で、様々なチャレンジや、多様な学び、コラボレーションや新たなアクションが生まれ、色んな人が関わったり、巣立ったりしながら、まちに好循環を生む場にしていきたいと思う。
それは「東海道」という場が、元来担ってきた役割だからだ。
東海道は東西を結ぶ、交通の要としての『道』。ここには様々な人や物だけでなく.
色んな技術、芸術、思想が行き交う。
中でも宿場町は、人々が脚を留め、未知なるものが交流し、混ざり合い、新たな文化が生まれる基盤となる
ヨーロッパの「広場」のような役割を、「東海道」は担ってきた。
多様な人が、入れ替わり、新たな「出会いの場」となり、「新たな価値」を生む
これこそがお寺や商店街だからできる「公共」の役割なのだと思う。
「商店街」も「お寺」も、プライベートでもパブリックでもない、公共の場(コモン)
行政でもできないし、民間事業者でもやらない、「新たな公共」を作っていきたい
これが僕の思う「現代版“別院”」なのだ。
大慶寺としてもこの「別院“mitta”」で大慶寺ではできないような企画を行っていきたいと思っている。
例えば、「こども食堂」や「死をカジュアルに語る対話の場」などである。
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